津久井湖
2019月8月26日

津久井観撮レポートその1
津久井を一望する展望台 ~まるでスイスのよう~

【展望台から眺めると、眼下には道志川が津久井湖に流れ込んでいる。右側の山なみは「寝観音」と呼ばれ、観音様の寝ている姿に見える。奥には丹沢の山塊が並び、さらに、その奥の右には富士山が顔を出している。 平成大合併の前はここから見える丹沢の主峰蛭ヶ岳、さらには大室山、檜洞丸までが旧津久井町だった。一つの町の東端がこの展望台で、西端の丹沢山塊、直線距離にして20.4kmあり、ここから旧津久井町が一望できる。】

神奈川県と東京都の県境に手軽なハイキングコースがある。眼下に津久井湖を、遠景には丹沢山塊を眺めながら、標高も400mから450mぐらいの軽快なコースである。その途中に1カ所素晴らしい展望台がある。
津久井に住み始めたころ、激減著しいある昆虫がこの山なみにいるかもしれないと思い、訪れたときその展望台に出会った。そこからの眺めはまるでスイスのように思えた。
その後、訪れるたびに古い映画だが、ジュリー・アンドリュース主演の「サウンド・オブ・ミュージック」を思い出しながらも、スイスの風景に決して引け劣らぬ景色に毎度 心が洗われる思いがする。

津久井がスイスのようだと思ったのは私だけではない、その一人は元神奈川県知事の松沢成文氏。彼が県知事就任直後ヨ-ロッパ視察後津久井に来て講演した中で「知事就任後ヘリコプターで神奈川県を見まわったが、津久井はまるでスイスのようだった。いや、スイスの景色は津久井のようだった」と話してくれた。そしてもう一人、「三太物語」の花荻先生も三太ら生徒たちにスイスに似ていることを話している。

この展望台からの景色を別の表現をする方にも出会った。その方は東京・世田谷在住の方で初対面ながら声をかけていただいた。
「この風景を見るたびに『ここはメーテルリンクの世界』に感じられます。」と話してくれた。突然のことで『メーテルリンクの世界』の意図することが理解できなかったが、そこからの下山中に「メーテルリンク=青い鳥」に気づき、世田谷在住の彼は「何も北海道だとか、遠くに行かなくても、身近にこんな素晴らしい風景に出会えて幸せになれる」ことを私に言いたかったに違いない。

世界一の登山者数(年間約260万人)を誇る高尾山から東海自然歩道を通り、小仏城山より首都圏自然歩道(関東ふれあいの道)をたどれば、このコースに出る。近年このコースもハイカーは増えてきているとはいえ、まだまだ静かなコースである。ゆっくりとこのコースを楽しんではいかがだろう。

【文中のコース】
JR横浜線 橋本駅北口バス停② 三ヶ木行き(上中沢・三井経由)で上中沢下車 「峯の薬師」めざして徒歩。ゆっくり歩いて3時間ぐらい。見晴台到着。さらに100mぐらい進むと、左に下りる道あり。もう一つの展望台もある。急な坂道なので足元に注意。1時間弱で名手地域に到着。吊り橋(名手橋)を通り、500mぐらい進むと橋本駅行きの「尾崎記念館」バス停到着。バスの本数が少ないので、時間があれば「尾崎咢堂記念館」見学。(さらに15分ほど歩くと12分おきに出る橋本行きのバス停あり)

注意:バスの時刻、ルートなど詳細は必ずお調べください。

文章・写真:里の案内人 安川源通

①峯の薬師から少し上ると、津久井湖、城山ダム、圏央道相模原ICの展望が広がる  ② 展望台から下る途中からの眺め。津久井湖に架かる吊り橋の名手橋  ③秋から冬には霧に囲まれた幻想的な風景が見られる  ④展望台には手製のベンチがある

関連リンク:津久井観撮レポート(はじめに)関連リンク:津久井と写真の共通点を見つめる -NPO法人里山津久井をまもる会 安川源通さん

 

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