森と湖と芸術をめぐる 相模湖おすすめ観光コース

昭和22年、相模ダムの完成により誕生した「相模湖」は、湖を囲む四季折々の豊かな自然が魅力。相模ダムの見学からスタートし、県立相模湖公園でニュースワン丸に乗ったり、緑豊かなレストランでランチをしたり、藤野芸術の家でガラス工芸の体験をしたり。森と湖、そして芸術を贅沢に堪能する相模湖周辺のおすすめ日帰り観光コースを巡っていきます。

旅のはじまりは、「相模ダム」から。昭和22年に完成した「相模ダム」は、ダムマニアの間でも密かに人気を集めるスポットです。

背後の山々とダム湖のコントラストが美しく、古き良きダムの景観と自然を、ゆったりと楽しめます。

相模ダムは、ダム全体を見渡せる「堤体(ていたい)」の上を歩いて見学をすることもできます。おすすめの時間帯は、晴れた日の午前中。少しひんやりとした空気が、頭と心をリフレッシュしてくれます。

スリリングでダイナミックな景色はダムならでは。堤体の上から下を覗くと、よりダムの存在を間近に感じることができます。

相模ダム付近や相模湖駅付近には、相模ダムが描かれたデザインマンホールが点在していました。カラフルで可愛らしいので、見つけたらぜひ写真におさめてみてくださいね。

相模ダム
【住所】神奈川県相模原市緑区与瀬
【アクセス】JR中央本線相模湖駅から徒歩約10分、または相模湖駅から神奈川中央交通バス「プレジャーフォレスト方面 三ヶ木」行き「相模湖大橋」下車(約2分)、徒歩約3分

相模ダムを一周したら「県立相模湖公園」へ。相模湖全体を見渡せる相模湖公園は、散歩をするだけでも心地よく過ごせます。より楽しむなら、相模湖を一周できる遊覧船「ニュースワン丸」に乗船することがおすすめです。

キュートな見た目の白鳥型遊覧船「ニュースワン丸」は、相模湖公園のアイドル的存在。相模湖公園内の乗り場から出発し、約25分かけて湖を一周します。船内では、相模湖の成り立ちなどを説明する船内放送もあるので、湖の歴史を学びながら相模湖周辺の絶景を楽しむことができます。

ゆったり座ってくつろげる船内。1階席と2階席合わせて、最大で100名が乗船できるそう。ブランケットなど防寒具の貸し出しもしてくれるので秋冬の寒い時期でも安心して楽しめます。

この日は午前中に乗船したので、空と山、湖の青々とした爽快な景色が楽しめました。夕方15時半ごろ(秋冬の場合)には、湖に夕日が沈んでいくノスタルジックな景色を見ることができるそうです。

「ニュースワン丸」はピカッと光る目と長いまつ毛がチャームポイント。

遊覧中も、しっぽを振ったり、口を開いたり、公園側から見ている人たちにもチャーミングな姿で楽しませてくれます。

ニュースワン丸
【運行時間】9:00~18:00(冬季は9:00~17:00)
【電話】042-684-2131(勝瀬観光)
【料金】大人1,000円、小人500円、幼児無料
【アクセス】JR中央本線 相模湖駅から徒歩10分


ニュースワン丸での遊覧を楽しんだら、園内をゆっくりお散歩。湖全体を広く見渡せるのはもちろん、ガラスのカスケードや発電機モニュメントなど、フォトスポットがたくさんありました。


園内には、昭和レトロな雰囲気漂うゲームセンターや射的場、飲食店も。タイムスリップしたような気分で、懐かしいゲームをプレイしたり、クレープやソフトクリームを楽しむのもおすすめです。

県立相模湖公園
【住所】神奈川県相模原市緑区与瀬317-1
【営業時間(駐車場)】
<4月から9月まで>8:30〜19:00
<10月から12月第1金曜日まで>8:30〜18:00
<12月第1土曜日から12月30日まで>8:30〜20:00
<12月31日から3月31日まで>8:30〜18:00
※土曜日、日曜日、祝祭日、正月、五月連休、夏休み、湖上祭当日(8月1日)は駐車場が有料となります。
【電話】042-684-3276
【アクセス】JR中央本線 相模湖駅下車 徒歩10分

相模湖の景観をたっぷり楽しんだあとは、「カフェレストランShu」でランチタイムにします。緑に囲まれた素敵な外観のレストランには、観光客や地元の人で賑わっていました。


シックな雰囲気が漂う店内席と、緑をめいっぱい感じることができるテラス席がありますが、今回は天気もよかったのでテラス席を選びました。

地元・藤野産の食材をふんだんに使ったオリジナルメニューが「カフェレストランShu」の魅力。人気メニューの「オリジナルチキンカレー」(1,000円)は、チキンや数種類の野菜やフルーツ、ハーブやスパイスなどを、じっくり2日間煮込んで熟成させたこだわりのカレー。ほろほろのチキンと奥深い味わいは、一度味わうと忘れられないおいしさです。


そのほかに、「タイ風グリーンカレー」(1,100円)や「豚の角煮ご飯」(1,200円)、「アジア風そぼろご飯」(900円)などの定番メニューや、日替わりのランチメニュー、オリジナルデザートも提供しています。料理が盛り付けられている器のほとんどは、地元の作家さんが制作したものだそうです。

お店の入口スペースには、地元の作家さんたちによる展示も行われていました。こちらは期間ごとに入れ替わるそうです。

カフェレストランShu
【住所】神奈川県相模原市緑区日連981
【営業時間】
<水・木・金>ランチタイム 11:30〜15:00(L.O 14:30)
<土・日・祝>ランチタイム 11:30〜15:00(L.O 14:30)、ティータイム 15:00〜17:00(L.O 16:30)
【定休日】月・火(祝日の場合は営業)
【電話】042-687-2333
【アクセス】JR中央本線藤野駅より徒歩約19分、または車・タクシーで約4分

おいしい料理でお腹を満たしたら、「藤野芸術の家」で芸術に触れる時間を楽しみましょう。「藤野芸術の家」は、木工や陶芸、ガラス工芸などを楽しめる施設。施設内には宿泊施設やレストラン、ホール、スタジオ、会議スペースなどを備えるほか、4月〜10月の間は、草地が広がる中庭でキャンプを楽しむことができます。


工房は、「木の工房(木工)」「土の工房(陶芸)」「自由工房(ガラス)」に分かれ、世界にひとつだけのオリジナルアイテムを作ることができます。1年を通して開催しているメニューのほか、期間限定で開催する「季節メニュー」や「ワークショップ」の開催もあるので、繰り返し訪れる人も多いそう。

今回はガラス工房で「サンドブラスト」を体験しました。まずは、模様を決めるところからスタート。テープを貼って切り抜いたり、専用のペンで模様を描いたり、シールを貼ったり、好きな方法でオリジナルの模様を作っていきます。

模様が完成したら、サンドブラスト専用の機械でガラスの表面に砂を吹き付けていきます。専用の機械を体験できる施設は珍しく、貴重な体験ができました。初めての人やお子様でも、スタッフさんが丁寧に指導してくれるので安心です。

完成したのは、こちら。日にちや名前などを入れて、旅の思い出をカタチに残すのもおすすめです。ベーシックなグラスのほかにも、色付きグラスやサラダボウル、プレート、フォトフレーム、ぐい呑みなど、さまざまなガラス工芸を楽しめるので、お好みのメニューを選んで制作してみてはいかがでしょうか。

藤野芸術の家
【住所】神奈川県相模原市緑区牧野4819
【営業時間】9:00〜21:00(1F工房は17:00まで)
【休館日】火(祝日の場合は翌日)・年末年始
【電話】042-689-3030
【アクセス】JR中央本線藤野駅から神奈川中央交通バス「奥牧野・やまなみ温泉」行き「藤野芸術の家」下車(約5分)、徒歩1分、または車で約6分

サンドブラスト
【体験時間】1時間〜
【料金】
●~令和4年11月30日
タンブラー:800円
コップ・コルクビン・小鉢など:1,000円
ビールグラス・サラダボウル・プレート・フォトフレームなど:1,200円
耐熱カップ:1,500円
色付きガラス ぐい呑み・グラス・おやすみランプなど:1,500円〜
ガラス持ち込み:800円/1点

●令和4年12月1日~
タンブラー:提供終了
コップ・コルクビン・小鉢など:1,200円
ビールグラス・サラダボウル・プレート・フォトフレームなど:1,500円
耐熱カップ:1,500円
色付きガラス ぐい呑み・グラス・お休みランプなど:1,500円~
ガラス持ち込み:1,000円/1点

楽しい相模湖周辺の日帰り旅ももうすぐ終わり。最後は、藤野駅前にある「藤野観光案内所 ふじのね」で水源地域の特産品「やまなみグッズ」のお土産を買って帰ります。



駅前にある「藤野観光案内所 ふじのね」は、地元の人たちも多く立ち寄る人気スポット。地元の名産品や工芸品、オリジナルアイテムなどが揃います。

ゆずやブルーベリーの産地として知られる藤野ならではのお土産がラインナップ。「藤野ゆず坊サイダー」は、そのままはもちろんお酒の割り物にもぴったり。「藤野ゆずの尊」は本醸造しょうゆとワインビネガー、藤野産ゆず果汁を合わせたゆずポン酢。程よい酸味とフルーティーな香りが、さまざまな料理に合います。また、国産うるち米をベースに藤野産の原料を使って焼き上げた「フジセン」も、藤野土産として人気のお菓子です。

藤野観光案内所 ふじのね
【住所】神奈川県相模原市緑区小渕1702-3
【営業時間】8:30〜17:00
【定休日】年中無休(年末年始12/29〜1/3はお休み)
【電話】042-687-5581
【アクセス】JR中央本線藤野駅前

「藤野観光案内所 ふじのね」でお土産を購入したら、今回の相模湖周辺の日帰り旅は終了です。自然を全身で感じてリラックスしながら、芸術やグルメも楽しんで、日頃の疲れもリフレッシュできる「日帰り旅」でした。東京都内や神奈川県内からもアクセスしやすい「相模湖」を、休日のお出かけ先に選んでみてはいかがでしょうか?

<今回のルート>
相模ダム ⇒ 徒歩約10分 ⇒ 相模湖一周遊覧船ニュースワン丸(乗り場:県立相模湖公園内)⇒ 県立相模湖公園 ⇒ 車で約11分 ⇒ カフェレストランShu(シュウ) ⇒ 車で約4分 ⇒ 藤野芸術の家 ⇒ 車で約6分 ⇒ 藤野観光案内所 ふじのね

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各施設の利用休止や営業時間、サービスに変更が生じる可能性がありますので、事前にご確認の上ご利用ください。

特集一覧へ