水辺に集う夏が来た !! ~ 宮ヶ瀬湖で涼みましょう

ダムサイト発の遊覧船から宮ヶ瀬方面を望む

まずはダムカレーで腹ごしらえ

暑い、熱いと思っていたら、観測史上最速の梅雨明け?! これは堪らん、とりあえず避暑に行こう...ということで、2018年7月1日の日曜日、涼を求めて宮ヶ瀬湖に行ってまいりました。

正午前に運よくダムサイトの水とエネルギー館前の駐車場に入れたので、とりあえず腹ごしらえに館内のレストラン、宮ケ瀬ダム Lake Side Caféで話題のダムカレーを注文。料理を待っている間に、駐車場の入り口でもらったチラシをよく見ると、「7月21日より駐車場繁忙期に限り、県道の渋滞や事故防止のために一般乗用車の駐車を禁止とします(二輪車は可)。対象期間は7/21~8/31、4~11月の土日祝、GW期間中」とのこと。休みの日はいつも混んでいますからね。今日来て正解でした。

こちらのダムカレーは「宮ヶ瀬ダム放流カレー」が正式名称。ダムの堤体に見立てたライスに挿してあるウィンナーを抜くと、湖水に見立てたカレールーが下流側に放流されるという趣向で、テレビで放映されて以降、大人気だそうです。具だくさんでお味もなかなか。一日限定100食とのことですので、お早めにどうぞ。

宮ヶ瀬ダム放流カレー

関連リンク:レイクサイドカフェ紹介ページ関連リンク:平成30年7月21日(土)より 宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館駐車場の利用方法が変わります関連リンク:宮ヶ瀬ダム放流カレー(動画)

遊覧船でダムサイトから湖畔園地へ

昼食をすませてから、水とエネルギー館の受付で、宮ヶ瀬ダムと副ダムの石小屋ダムのダムカードをもらいました。ダムカードは、全国のダムで統一のレイアウトにより作成、無料で配布されていますが、ダム近くの配布場所に行かないと手に入らないのがミソで、ダムマニアの皆さんの中には全国のダムを巡ってこれを集めている方も多いようです。国交省管理の宮ヶ瀬ダムのほか、神奈川県企業庁も各地でカードを配布しています。

そうこうするうち、午後最初の遊覧船の発船時刻が近づいてきたので、宮ヶ瀬までの往復乗船券を買って桟橋へ向かいました。宮ヶ瀬湖の遊覧船に乗るのは実に16年ぶりですが、その間にリニューアルが行われ、この4月には「ミーヤ丸」という愛称も付いたようです。なるほど、屋根の上に宮ヶ瀬湖のマスコット・キャラクター、ミーヤとあいちゃんが乗っていますね。

宮ヶ瀬湖はダム湖なので岸辺の傾斜がきつく、湖面に近づける場所がほとんどありません。この点、遊覧船から見る景色は他の場所とは一味もふた味も違います。デッキ席を吹き抜ける風がとても涼しく、輝く水面の向こうに仰ぎ見る丹沢の山並みが刻々と変化し、周遊道路に掛かる様々な橋か現れては遠ざかるのを楽しんでいるうちに、みるみる宮ヶ瀬ダムが小さくなり、ダムサイトを出発して10分ほどで宮ヶ瀬湖畔園地の桟橋に到着です。

遊覧船ミーヤ丸

遊覧船の後方に遠ざかる宮ヶ瀬ダム

関連リンク:宮ヶ瀬ダムのみどころ > ダムカードについて関連リンク:企業庁のダム > ダムカードの配布について 関連リンク:遊覧船ミーヤ丸をはじめとする宮ヶ瀬の乗り物案内はこちら

親水池にはカヌーがいっぱい

階段を上り、水の郷大吊り橋をくぐって園地に入ると、目の前の親水池にカラフルなカヌーがたくさん浮かんでいます。カヤックを軽快に操る小学生や、カナディアン・カヌーを楽しむ家族連れなど、皆さんとても楽しそうです。親水池にはカヌー経験者を含む3名以上の団体が利用できるカヌーロッジがあって、カヌーなどを貸し出してくれます。また、初心者でも参加できるカヌースクールも開催されますので、これからの季節、親子で参加するのも良いのではないでしょうか。

湖畔園地の遊覧船乗り場付近からの水の郷大吊り橋と宮ヶ瀬湖

親水池で水の郷大吊り橋をバックにカヌーを楽しむ皆さん

関連リンク:観光スポット > エリアで見る:宮ヶ瀬湖畔エリア関連リンク:宮ヶ瀬湖カヌースクール関連リンク:<特集記事> 宮ヶ瀬湖の自然を気軽に満喫!地元ボランティアが支える宮ヶ瀬湖カヌースクール

水遊びは王道です ⇒ そして再びダムサイトへ 

さて、湖畔園地を巡ると、もう一つの納涼スポットが、ピクニック広場前の小川とその先のじゃぶじゃぶ池です。園地の奥の及沢から流れてくる澄んだ水に足を浸し、大人も子供も大はしゃぎ。冷たさを楽しむもよし、生き物を探すのもよし、水遊びは夏の過ごし方の王道ですよね。

湖畔園地で1時間ほど過ごして、再び遊覧船でダムサイトに戻りました。遊覧船は宮ヶ瀬 → ダムサイト → 鳥居原を一周するコースで運航されていましたが、鳥居原航路は桟橋整備中のため、平成30年8月末まで運航休止中で、現在は宮ヶ瀬-ダムサイト間の往復と、宮ヶ瀬発一周30分の遊覧コースの2系統で運航されています。

ダムサイトに戻り、もう一度水とエネルギー館に入って展示を見学。ダムや水資源、エネルギーに関する情報が満載です。展示の中で、昨年はダム運用開始以来の最低水位を記録したとありましたが、今年は7月上旬現在、各ダム湖とも貯水量は十分なようで、何よりです。

湖畔園地の小川で水遊びを楽しむ皆さん

湖畔園地を後に、再び遊覧船でダムサイトへ

関連リンク:ダムサイトエリア紹介ページ関連リンク:水とエネルギー館関連リンク:[水がめ情報] 県内の貯水状況

涼の穴場はダムの中

さて、宮ヶ瀬にはもう一つ、超穴場のおすすめ納涼スポットがあります。それはダムそのものの内部、堤体頂上からエレベーターで120m下がった底部にある監査廊の中です。ダム湖の深いところは水温が1年中7℃くらいに保たれているので、その冷気がダムのコンクリートを通じて伝わり、監査廊も通年15℃くらいの温度になっているそうで、この日も温度計は16℃。外気との温度差は10℃以上あったのではないでしょうか。コンクリート越しとはいえ、これも水辺の恩恵の一つですよね。

監査廊から外に出て、逆光を透かして宮ヶ瀬ダムを見上げると、相変わらずの巨大さに目を奪われます。ダムの右側にジグザグに見えるのは、ダム管理用のフーチング階段。今年度からこの階段も期日を限って公開されているそうです。上から下まで510段だそうで、私は登る気も下りる気もしませんが、さて、参加者はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

さらに7月29日(日)には、普段は見ることのできないダム内部の見学会も開催されます。ダム内部に張り巡らされた点検用モノレールなどが見学でき、水とエネルギー館ではハープのコンサートも行われるなど、ダムマニアならずとも楽しめそうな内容です。

このあと、再び涼しい監査廊を通ってエレベーターを昇り、帰路につきました。やまなみ五湖には水辺の納涼スポットがまだまだたくさんあります。例年にも増して長そうな今年の夏、やまなみ五湖で過ごされてはいかがでしょうか。

宮ヶ瀬ダム内部のエレベーター最下部から続く監査廊

下流側から見上げる宮ヶ瀬ダム

関連リンク:もっと宮ヶ瀬ダムを知る > ダム内部施設の紹介 > エレベータ 関連リンク:平成30年度宮ヶ瀬ダム観光放流・フーチング階段解放

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