藤野・上河原のホタル

2014年は梅雨に入っても、週末は意外に雨が降りません。今年3回目のホタル探訪として、6月21日の土曜日に、昨年に続き「上河原ほたるまつり」に行ってまいりました。

場所は藤野駅の北にある佐野川地区。沢井川のほとりで、「たすきの会」がホタルの生息環境を守っています。ここにも先週の松葉沢と同じく、川沿いにたくさんのアジサイが植えられ、目を和ませてくれます。

この日は駐車場として藤野小学校の校庭が開放され、品川ナンバーや川崎ナンバーなど、遠方からも多くの来訪者があったようです。駐車場の案内係の皆様、ご苦労様です。

関連リンク:上河原たすきの会

 
 
昨年もふれたとおり、この場所の特徴はホタルと人の距離が近いこと。初めて見る人から、「へぇ~っ、ホタルの光ってあんなに大きいんだ!!」という声が上がっていましたが、ほかの場所ではあそこまで「大きい」という感じはしないと思います。
 
 
 

 

ホタルの数自体は、地元の方の印象では「去年の方が多かった」とのことですが、距離が近いお蔭で、まだ明るいうちから葉陰の光に気づくことができ、夕闇が降りてくる中で、徐々に舞いだす様子がゆっくり鑑賞できました。

関連リンク:→ 昨年のレポートは、こちら

 
 
その反面、一度に見渡せる範囲はせまいので、鑑賞者は首を上下左右に振って、「あっちで光った、こっちで飛んだ」と声を上げることになります。
 
 
 
 
それはそれで、とても楽しいんですが、撮影となるとなかなか難しく、長時間露光の画角になかなかホタルが収まってくれません。ですから、今回の写真は、どちらかというとホタルの乱舞というより、画面の隅に写りこんだ、数匹のホタルの光跡を拡大したものが中心です。

 
また、人とホタルが近いので、懐中電灯をつけると、ホタルまで強い光が届いてしまい、光を発しなくしてしまいます。鑑賞路にはロウソクの提灯が灯され、足元を照らしているので、なるべくその光をたよりに歩きたいものです。(写真の中の赤い光は、提灯の光の反映だと思います)

会場では今回も柚子製品をはじめとした地域の特産品や、焼き鳥、焼きそばなどが販売され、多くの方が買い求めていました。(一番下の写真)

この日は、城山の小松・城北地区でもホタル観賞を含む「第15回城北・里山まつり」も開催されたはずですが、そちらは盛り上がったでしょうか。

関連リンク:→第15回城北・里山まつりの様子

やまなみ五湖地域には、このほかにもホタルを鑑賞できる場所、ホタルの生育環境を守っている団体がたくさんあるようです。ちなみに、藤野の観光協会のホームページを覗くと、次の週末にも、コンサートとホタルさがしツアーを組み合わせたイベント「篠原の里 ホタルの夕べコンサート」があるとのこと。

この日は15時に圏央道の相模原愛川IC~高尾山IC間が開通する日でもあります。やまなみ五湖地域がますます身近になり、たくさんの人に素晴らしい自然環境を満喫いただけるようになりますが、それもこれも、それぞれの地域の皆さんの地域環境を守る努力があってこそ。今回、3週にわたり、山北・愛川・藤野のホタルをレポートして、そのことを強く感じました。みなさん、ありがとうございました!!

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