宮ヶ瀬湖
2007月11月9日

インタビュー: 陶芸家 坂本勝津雄さん

相模原市緑区(旧:津久井町)

インタビューに答える坂本さん

陶芸のこと

坂本勝津雄(さかもと・かつお)さんは、四国・高知県は桂浜の生まれ(坂本竜馬と同郷・同姓)。現在、津久井町の山里に住み13年だそうです。

本業と並行して陶芸工房「風人(ふうじん)」を主宰、さらに多岐にわたる活動をされています。

インタビュー当日は、初対面とは思えないほどフレンドリー&フランクリーな会話がはずみ、坂本さんの魅力をひとり占めにしてきました。

坂本さんの「里の案内人ツアーは楽しいよ!」との情報も納得!

不肖レポーターが釣りの話題を出すが早いか、坂本さんが早かったか?

いやぁ~、今の季節はイナダが良いよね!しかも手釣りのカッタクリが面白いよね。

最近は、忙しくて釣りには行けないけれど、以前は週に3回も船に乗っていたよ。釣りが好きだから、焼き物(陶芸作品)には、魚の絵を描いちゃうんですよ!むしろ、色々な意味で魚が前提になっているんですよ(お皿に盛ることも含めて)。

坂本さんの陶芸作品 昨年(2006)の里の案内人ツアーでは苔玉作り、今年は陶芸とのことですが、他にも何かやられているのですか?(多才な雰囲気を感じた不肖レポーターが質問を投げかけてみる)

いわゆる引き出しってやつですよね・・・

いやぁ~、自分でも最近整理付かなくってきましたねぇ~

と言いながらもしっかり資料を手渡されると、炭焼き教室、薪ストーブの会、椎茸のほだ木づくり教室、フリーマーケットや陶器市。そして里の案内人と沢山のキーワードが書かれていました。

坂本さんの陶芸作品

炭焼きのこと 薪ストーブの会のこと

体験教室を年2回開催しています。

炭を焼くと灰ができる。それがまた、焼き物用の釉薬(うわぐすり)にもなるし、山菜の灰汁抜きにも使えるんですよ。天然素材や昔からある技術には、循環する仕組みがあるんですよ。

坂本さんの陶芸作品

炭焼きの様子

薪ストーブの会のこと フリーマーケットと陶器市のこと

近くの森林で伐採していいよ。と話があると「薪ストーブの会」のみんなで森に入って木こりになる。津久井の山里は寒いので、以前は石油代がかなりかかっていましたが、ほとんどの暖は薪で取れるようになりましたよ。

薪ストーブは、本当に暖かい。石油ストーブと床暖房を足してさらに遠赤外線を加えたような・・・しかも石油代が掛からないばかりではなく、化石燃料に比べ環境にやさしいといわれています。間伐しなければ育たない人工林も周囲には多くあり、間伐効果で森林が元気になれば二酸化炭素を吸って酸素を出してくれるし、下草が生えれば保水効果も高くなり緑のダムの効果も高まります。

※木を燃やせば当然のことながら二酸化炭素が排出されますが、木を燃やしたときに発生する二酸化炭素は、木が育つ間に光合成を行った結果、木が吸収した二酸化炭素です。伐採した土地に木を植えれば、排出された二酸化炭素を再び木が吸収して酸素を作り出します。

これに対して化石燃料を燃やして排出された二酸化炭素は行き場がありませんし、木が育つ時間にくらべ、化石燃料ができるには時間がかかります。

また、間伐が行われていない人工林は健康状態が悪く、光合成も活発ではありませんので、間伐による樹木の活性化による効果も大きいでしょう。

小規模フリマの「ふれあい市場」を毎月、鳥居原ふれあいの館でのフリーマーケットと陶器市それぞれ年2回開催しています。

ここでも実行委員長をつとめていましてね。何かって言うと引っ張り出されちゃうというか、自分から出て行っちゃうほうなんですよ・・・

実は、里の案内人ツアー当日もフリーマーケットがあるんですよ。体が一つじゃ足りないんですが、これらの活動がむしろ日頃のストレス発散の場なんですよ。

仲間が集まっての炭焼き

フリマ出店品

坂本さんのライフスタイルのこと

坂本さんの生活の中心に陶芸があって、その工房に人が集まる。集まった仲間とともに話しをしているうちに色々やることになった。という雰囲気ですかね?

と途中レポーターが尋ねたところ、ああなるほど確かにそうだね。僕の中心には陶芸があったんだね。とおっしゃる坂本さんでしたが、本稿を書き進めていくと、それだけではないようだ。

というのも、

自分でも最近整理付かなくなってきたので、せっかくの機会だから僕がやってきたことを整理して、将来の方向性もまとめた記事に仕上げてください!と宿題をいただいてしまったのです・・・

なにせレポーターは不肖なので困りましたが、とにかくまとめてみることに・・

森林作業の成果 坂本さんが津久井町の山里で実践していることは

・間伐・整備されていない人工林は困りもの。
伐採すれば喜んでもらえる。

・伐採した木を燃料として利用しよう。

・薪を燃やしたり、炭を焼けば灰が出る。

・灰は陶器の釉薬や山菜の灰汁抜きに利用できる。

・陶器を焼いたら、誰かに使ってもらいたい。

結果、木こり化する坂本さん、薪ストーブ生活する坂本さん、木炭生産者になる坂本さん、陶芸家である坂本さんが存在するのではないでしょうか。

苔玉作品

森林作業の成果

坂本さんと苔玉 坂本さんは、「やまなみ五湖地域定住者」と「里の案内人」の両面を持つ方。

お百姓さんは、百の仕事をできるから「お百姓さん」と以前に聞いたことを、ふと思い出しました。

エコツアーだとか、グリーンツーリズムは、お百姓さんをはじめ里山で生活する方の知恵を学ぶことも含まれているのですが(里の案内人の役割も同様)、坂本さんのライフスタイルはそういう側面もあわせもっている。

森のある「津久井町の山里」に定住し里山の中での循環型生活(エコライフ)の実践に取り組み、それを伝える坂本さんではないかと思いました。

更に今後、現在の「炭焼き教室」を相模原市民対象の「炭焼き体験道場」へと発展・定着させていきたいと語っていました。

坂本さんの今後のご活躍、さらなるチャレンジが楽しみです・・・

坂本さんと苔玉