宮ヶ瀬湖
2015月11月13日

レインボープラザ(愛川繊維会館)、体験学習レポート

愛甲郡愛川町半原

レインボープラザ(愛川繊維会館)の外観(10月23日撮影)

先日、レインボープラザ(愛川繊維会館)で開催された体験学習に参加しました。当日は、横浜市立中沢小学校の教職員と子どもたち総勢135名が参加し、

・手織り
・藍染め
・紙漉き
・組み紐

を体験しました。

子どもたちは大きく3つのグループに分かれ、それぞれが体験したいものに参加していました。

レインボープラザ(愛川繊維会館)では、先に触れた体験学習を開催していますが、驚いたのは、廊下の両側面に掲示されていた「体験学習者の声」の多さです。小学校だけでなく、子供会や老人ホーム、障害者センターなど、子どもから大人までが体験していて、喜びや感謝の声が本当に多くありました。

体験学習を行った子どもたちからのメッセージ(10月23日撮影)

関連リンク:レインボープラザ(愛川繊維会館)

手織り教室は3つの教室に分かれて行っていました。
愛川繊維会館には65台の織機があり、私自身、縦糸と経(よこ)糸で作品を作る工程をはじめて見ました。子どもたちはコースターを作っていましたが、最初のうちは織機の扱い方に苦戦していました。スタッフの方々はこういった状況に慣れているようで、子どもたち1人1人に丁寧に教えていました。子どもたちも少しずつ慣れて、見る見るうちに織りあがっていき、少しずつ形になっていく様子がとても印象的でした。
1時間ほどで、縦横12cmのきれいなコースターができ上がり、その出来栄えも素敵なものでした。

手織りを体験する子どもたち(10月23日撮影)

手織りの織り方を教えるスタッフと子どもたち(10月23日撮影)

藍染め教室では、子どもたちは白いバンダナに割り箸、輪ゴムを使い、どういった模様になるのかを想像しながら模様づくりをしていました。模様ができると、部屋を移動し、エプロンをし、手袋をはめて染料の中へバンダナを入れ、その後、外で発色させます。
藍染めの特性になりますが、染料後は黄色で、その後、緑色、藍色に変化していき、その過程に驚きました。出来上がった作品を子どもたちに見せてもらいましたが、模様もいろいろ違っていて素敵でした。

藍染めの染め方を教えるスタッフと子どもたち(10月23日撮影)

藍の染料で染めたバンダナを発色させている子どもたち(10月23日撮影)

手織り、藍染め以外にも、紙漉きや組み紐体験もしていました。
紙漉きでは、子どもたちが「すげた」というもので原料の入った水をすくって前後・左右にゆすり、布に移し、乾かして、ハガキを作っていました。一度にハガキが5枚できます。
組み紐では、機械を時計と反対まわりに回して、ミサンガ(プロミスリング)作りを体験していました。後で聞いた話になりますが、組み紐は、レインボープラザ(愛川繊維会館)以外での町内のイベントでも体験することができ、誰でも簡単にできることから、人気の体験学習になっているそうです。

子どもたちの体験学習後、レインボープラザ(愛川繊維会館)の館長で、「里の案内人」でもある落合勝司さんにお時間をいただき、お話を伺いました。

紙漉きを体験する子どもたち(10月23日撮影)

組み紐を体験する子どもたち(10月23日撮影)

体験学習をはじめたきっかけを教えてください。また、この先、落合さんがしていきたいと思っていることを教えてください。

愛川町半原は昔から伝統産業として糸づくりが盛んに行われておりました。レインボ-プラザ開館とともに繊維関連の振興や発展のために何かしていこうと考え、昔からある技術やそのノウハウを活かして、藍染めや草木染め、機織り、紙漉き、組み紐といったものを一般に開放し、各地でイベントに参加して、無料で体験学習を始めたことがきっかけです。

当時は県下の学校の生徒に来館していただこうと、県の教育委員会に働きかけて、各学校に説明資料を配布していただきました。徐々に学校から参加していただけるようになり、テレビをはじめ、新聞や雑誌などの各種メディアにも取り上げていただき、一段と参加者が増えました。小学校をはじめ、中学校、子供会、スポーツクラブ、老人ホーム、障害者センターの方々にご利用していただき、今では、県内だけでなく、県外から多数の申込みもあります。

体験学習はいろいろな方々に支えられて運営してまいりました。スタッフは地元の方々で、体験学習で利用する糸なども、地元企業をはじめ、他地域の方々にご提供いただいております。また、技術者の方々には、自分たちで体験学習が指導できるようになるまで、たくさんお手伝いいただき、本当に感謝しております。

今後ですが、当施設を維持管理しつつ、体験学習をより多くの方にご利用していただくとともに、愛川町のみならず、近隣にある施設と連携して、今以上に伝統文化の継承と地域の発展に少しでも寄与できればと考えています。

個人的な思いですが、体験学習に参加いただいた方々には、是非とも、自分で作ったものを大事にしていただければと思っていますし、「大事に使っています、またいろいろな作品を作りたいです」と喜んでいただけたら、本当に嬉しい限りです。

またのご来館をお待ちしております。

レインボープラザ(愛川繊維会館) 館長の落合勝司さん(10月23日撮影)