高糖度トマト

山北町

山北町「高糖度トマト」の生産者である「耕栄ふぁくとりーふぁーむ」中戸川さんを訪ねました。

「耕栄ふぁくとりーふぁーむ」は、JR東山北駅近く山北高校正門の角の道路を挟んだところに清潔なビニールハウスを構えています。

○脱サラ・ミレニアム開業
中戸川さんは、脱サラというよりも計画的に就職したといった方が正解なのではないだろうか?いずれは、生産者になろうと夢をもち、これからの農業には、バイオ&ケミカルの知識が重要・必須と考え卒業後、製薬会社に10年勤務。引き続き、ITや物流が避けて通れないと考え包装・物流の会社に転職し、8年間勤務。合計18年間のサラリーマン生活に終止符を打ち2000年にミレニアム開業を実現したのです。

○天使のしずく

「天使のしずく」は、2001年10月に中戸川さんご自身がネーミングしました。
赤ちゃんの笑顔を連想しての命名だそうです。

品種は、神奈川県農業総合研究所が開発した「SPL」。神奈川県農業総合研究所では、現在もなお品種改良を続けているそうです。つまり研究機関と生産者のコラボレーションを推進しており、開発参加型の農業。中戸川さんは新種を評価するベータテスター、アグリ・ベンチャーなのです。

○一つのトマトで3つの体験

第1波:口に入れた瞬間、バリバリッとした食感の良い皮がはじけ、不思議体験のスタートです。
食べている人の近くでは音が聞こえるほどです。

第2波:種の周囲のゼリー状になった部分から甘みが広がります。

第3波:ほど良くやわらかい果肉の食感と水分、ゼリーとは少々違う甘みが広がります。

最後にすべての波が口の中で混ざり合います。

美味しいとか、不味いとかの一言であらわすことはできない。トマトなのだけど、別の野菜、それとも果物?
まさに不思議な体験。食べてみなければわからない。食べたけれど言葉であらわせない!

○とにかく味が濃いんですよ。

昔のトマトを思い出させる“青っぽい味”(といっても上品な青臭さ)。
ほど良い酸味と果物とはちょっと違う甘さ。とにかく味が濃い!

天使のしずく

○女王様のトマト

「女王様のトマト」は、品種としては桃太郎ヨーク。ネーミングは奥様のまゆみさんによるもの。

どのトマトを食べても、3段階+の味わいがありますが、それぞれに酸味、甘みのバランス。果肉の硬さが違い不思議な体験です。

確かにトマトですが、トマトという体験と果物という体験。とても不思議なトマトです。

現在、ブラックプラムという品種のトマトを開発中とのことですので、乞うご期待!

「高糖度トマト」としたのですが、最近では酸味もあるバランスの取れたものへ取り組んでいるそうで、「5年間のトライ&エラーにより、味をコントロールするノウハウを蓄積できた」そうです。

5年間は、本当に苦労してきましたが、私には、大きな夢と目標があります。

一つは、「山北町の特産品を作りあげること」そして、「若い生産者が(農業で)飯を食える付加価値の高い産品を育てること」なのです。と中戸川さんは熱く語ります。

現在の日本の農業は、兼業農家が中心。農業以外の収入に頼りがちなので、産品の値段は低迷しています。結果、若い生産者が生活できる収入を農業一本で得ることが困難です。専業で“食える農業”を推進することも大切ですが、高齢者の社会参加の機会も重要です。両者を両立できる生産・流通システムを作らなければ、日本の農業はおろか、自然環境の保全もできなくなるのです。

女王様のトマト

○山を育てろ!海への連鎖を守れ!

海に流れ込む水は、山からのもの。日本の農業が維持できなければ、里山が崩壊します。里山を守ってきたのは、農家なんだよ。里山を維持することは、山も海も含めたトータルの環境維持が必要。だから農業は命の源(みなもと)なんだよ・・・

中戸川さんのハウスは、いわば野菜工場。中戸川さんの目標と現場が「耕栄ふぁくとりーふぁーむ」の由来をうかがわせています。

記事の執筆にあたり校正をお願いしたところ「耕栄ふぁくとりーふぁーむ」というネーミングも「私の志すものへの願いをこめて妻が付けてくれたんです」とコメントをくださりました。

○すごい取材になっちゃった・・・

レポーター自身も河川の環境保全の活動をしているので、今回の取材は、盛り上がる一方。13時半スタート15時半には終わるかな?と思っていたのですが、ああ暗くなってきた写真撮れなくなっちゃうよ!中戸川さんは、“収穫しなくっちゃ”なんて調子で終わってみると17時。まさに類は友を呼ぶか・・・

楽しかったので、また寄るよ!とレポーター。中戸川さんからは、今度、釣りを教えてね!

なんて調子です・・・

○最後に中戸川さんのトマトを手に入れるには

山北町内では「とれたて山ちゃん」、「道の駅」で販売しているほか、直販が中心です。

常に収穫できるものではないので、当然、常に出荷できものではありません。

耕栄ふぁくとりーふぁーむホームページで出荷の案内を発信しておりますので、まめにチェックしてメールで問い合わせてくださいとの事です。

○中戸川さんのトマトをホテルのレストランで楽しむこともできますよ。
箱根ハイランドホテルレストラン「ラ・フォーレ」
相模大野センチュリーハイアット ブラッスリー「ブロシュ・ボワ」

耕栄ふぁくとりーふぁーむ
住所:神奈川県足柄上郡山北町山北
電話:0465-75-0631

関連リンク:耕栄ふぁくとりーふぁーむホームページ関連リンク:箱根ハイランドホテルレストラン「ラ・フォーレ」関連リンク:相模大野センチュリーハイアット ブラッスリー「ブロシュ・ボワ」