「卵特集:カタクリ卵・もみじ卵と奉寿蘭(ほうじゅらん)」

相模原市緑区(旧:城山町)

やまなみが産んだ卵たち

(有)小林養鶏所 「カタクリ卵」・「もみじ卵」

緑豊かで水資源に恵まれた相模原市城山町。
その地のそれぞれのこだわりを持つ2つの養鶏場を訪ねました。
・「カタクリ卵」と「もみじ卵」の(有)小林養鶏場さん
・「奉寿蘭(ほうじゅらん)」の城山鶏園さん
自然環境が良い相模原市城山町であることからこそ、こうした養鶏場が存在します。

一般卵の3倍のDHAを含んだ「カタクリ卵」・鉄分強化で栄養バランスを整えた「もみじ卵」は、(有)小林養鶏所が開発した商品です。

新鮮な産みたて卵を取材したいと申し込んだところ、
「取材は朝8時に来なければ、生みたての卵を見ることはできないですよ」
とご主人の小林倉雄さん。早朝から相模原市城山町に向けて出発することにしました。

○静かなたたずまいの中で

早朝の八王子バイバスを相原ICで下り、JR相原駅を右手に見て町田街道を津久井湖に向い、ほどなく進むと相模原市城山町の静かなたたずまいの中に(有)小林養鶏所のお店があります。

最寄り駅のJR相原駅からは車で約15分。JR横浜線沿線にこんなにも緑豊かなところがあるのかと驚きました。
取材の当日は、あいにくの雨。雨にけむるこのあたりの風景は、もっとどこか遠くの地方に来てしまったかのように感じさせます。(有)小林養鶏場さんのイエローの看板が見えたときには、ホッとしました。

生まれたての卵が並んでいます。

静かなたたずまいのなかにあった(有)小林養鶏所

○生みたてを早々に出荷

養鶏場の中に入ると、まさに今、集められた卵が整然と仕分けされ、並べられていきます。
「早朝でないと生みたての卵は見れない」とのご主人のお言葉のように新鮮であることを肌で感じられる光景です。

黙々と卵を仕分けし、パッケージに詰めていく作業を初めて目にして、その日に取れたものを早々に出荷することの大切さが伝わってきます。

生みたての卵たちは整然と、そして早々に出荷されて行きました。

○ご主人の健康へのこだわりから生まれた卵たち

DHA(ドコサヘキサエン酸)が一般の卵に比べて3倍も含まれた卵が「カタクリ卵」です。

DHAは、マグロやカツオの青魚の眼の裏に多く含まれるそうです。鶏の餌に魚を多く加え、栄養価を高めた卵が、「カタクリ卵」とのこと。DHAは老人痴呆症の予防、視力低下抑制、血中脂肪質低下作用、血圧低下作用、血糖値低下作用とありがたい効果がたくさんあるそうです。

「『カタクリ』の名前は、この地区にカタクリが多いことから名づけた」とのことです。

これに対し、「もみじ卵」は鉄分の強化を図り、一般卵より鉄分が1.5倍も含まれている卵です。

女性に多い貧血のほとんどの原因は、鉄分の不足にあるそうです。この「もみじ卵」100g中に2.85mgの鉄分が含有されているそうで、一般の卵の1.87mgと比べるといかに鉄分が多いのかが分かります。卵に含まれるたんぱく質とあわせて鉄分を摂取することで、栄養バランスのよい食事を摂ることにつながります。

○健康へのこだわりとやさしさ

朝のご多忙の時間帯であるにもかかわらず、終始穏やかな口調、温かな笑顔でご説明くださったご主人からは、健康へのこだわりとやさしさが伝わってきます。
ご主人の卵に込めた「食事を摂る人への健康志向と愛情」をじんわりと感じることができました。

●営業案内

★㈲小林養鶏所

【所在地】〒220-0205 神奈川県相模原市城山町川尻4134
【電話】042-782-2928
【FAX】042-782-2972
【営業時間】年中無休 自宅隣なので何時でもお声がけを。

「カタクリ卵」「もみじ卵」も現地でお求め頂くことは可能です。
お気軽にご連絡ください。
「美味しい生の卵をお楽しみください。」

【アクセス】
JR橋本駅から「三ヶ木行き」行きバスにて「役場入口」下車、徒歩10分 八幡さまの裏手

集められた生みたての卵

整列された卵が仕分けされていきます

素早くパッケージ・ケースに詰められています

「カタクリ卵」の解説ポスター

「もみじ卵」

健康へのこだわりとやさしさ   ご主人の小林倉雄さん

城山鶏園 「奉寿蘭」(ほうじゅらん)

相模原市城山町からご紹介するもうひとつの卵は「奉寿蘭」です。食べて旨い卵にこだわった城山鶏園さんが送り出すブランド卵で、ご主人の加藤奉文さんの「情熱」と「研究心」から生まれた有精卵です。

「卵のコンクールには否定的だ。黄身の色を比べることは意味がない」
とブランド卵について語るご主人のお言葉には、とても熱い情熱を感じます。

平成元年よりケージ方式をやめて放し飼いにし、全国に出荷。食用は勿論、有精卵ということで培養研究医学に利用され、医学用の需要も高まっています。

○津久井湖畔の風光明媚な地で

八王子バイバスを相原ICで下り、国道16号をJR横浜線橋本駅方面に向い、横浜線の陸橋を越え右折して国道413号に入り津久井湖方面に向います。城山高校の先を県道513号線へ右折し、「水の苑地」を左手に見てほどなく進むと城山鶏園の養鶏場とお店があります。

橋本駅からは車で約20分。津久井湖畔にある「水の苑地」からの景色は、湖を見下ろし観光地気分は満点です。そんな湖畔からすぐのところに養鶏場があります。

○熱く語るご主人

「人間が嫌がることは、鶏も嫌がる。」
自由に歩けないことに矛盾を感じ、放し飼いにこだわったと力説。また、放し飼いの内部環境と周囲の環境にも配慮されています。

養鶏場の内部を見せて頂けるとのことでご主人からお話を伺ったときには、正直「きっと、鶏の臭いが・・・」と戸惑いがありました。しかし、全く臭いません。

ご主人の研究の成果で、
「おがくずを敷くことで臭いを消した」
とのこと。

鶏の糞はおがくずと紛れ、おがくずが屎尿・糞の水分を吸い取ることで糞の臭いが消えるということです。
30~40cm敷かれた「おがくず」の上に足を踏み入れたのですが、本当に臭くない。また、糞が靴底に付くのではないかと気なっていたのですが、全く糞を意識することなく養鶏場内を歩くことができました。これは驚きでした。ご主人がこの地の周辺環境まで配慮されている気遣いが伝わってきました。

放し飼いにされた養鶏場

城山鶏園

「奉寿蘭」生みの親    ご主人の加藤奉文さん

新聞でも紹介されました

消費者の信頼性、抗生物質を与えない安全性

鶏は、オランダで飼育された野生に近いヒペコ・ネラ種だけを飼育。餌もPHF(ポスト・ハーベスト・フリー)無農薬のコーンを使用し、お茶(ナチュナル・ティー)を中心とした餌には殺菌効果と卵黄の色を濃くする効果があるそうです。

「放し飼いであることから鶏にストレスがない。したがって、薬を飲ませる必要がないから安全性が高い。こうした事実を伝えることが出来る飼い方を実践しています。」
とご主人。これが消費者の信頼につながるといいます。

○有精卵であること

「オスとメスがいることが自然である。よって有精卵にこだわった。」とご主人。医学や研究用の卵としての需要は、孵化率が50%以下では使えない、93%以上の孵化率の有精卵でないと研究用にならないというデータがあるそうです。

最近では、その特性を活かしてインフルエンザの研究にも利用されているそうです。

賞味期限は、常温で2週間。
ご主人から「ぜひ、生で食べて下さい。」とのことでした。

●営業案内

★城山鶏園

【所在地】〒220-0116 神奈川県相模原市城山町城山三丁目5番地30号
【電話】042-782-1105
【FAX】042-782-3821
【営業時間】午前9時から昼食時を除き午後5時まで
但し、外出が多いので事前にご連絡を。
卵拾い・ご見学もできますので、お気軽にお越しください。

【アクセス】
JR橋本駅から「三ヶ木行き」行きバスにて「城山高校バス」下車、徒歩10分

オランダで飼育されたネラ種の鶏

黄身の色にもこだわりを

こだわりの卵を手にするご主人

出荷を待つ卵

関連リンク:城山鶏園ホームページ