「やさい倶楽部」

相模原市緑区(旧:津久井町)

左から「ちょっピリ辛みそ 」「ウコン粉末」「ゆずみそ」

お母さんのやさしいこだわりが詰まった手作りの商品

おなじみ記事の「やまなみグッズ~つくり手をたずねて」…今回のつくり手さんは、「ちょっピリ辛みそ」「ゆずみそ」「ウコン粉末」と三点を登録されている「やさい倶楽部」さんです。

「やさい倶楽部」さんの所在地は、宮ヶ瀬湖畔「鳥居原ふれあいの館」から徒歩3分ぐらいのところ…つくり手の榎田さん宅の一角にあります(相模原市緑区鳥屋(旧津久井町))。
周囲はのどかな田園風景。榎田さんは、自宅の農園で、いろいろな野菜を育てていらっしゃいます。「ウコン粉末」に使うウコンも「ちょっピリ辛みそ」に入っている唐辛子もご自身の畑で採れたものです。

「やさい倶楽部」の榎田さん

ではさっそく調理場へ。
大きな鍋に入っているのは、ナント唐辛子3kg!
細かく刻んだ唐辛子を湯煎でゆっくり煮詰めます。唐辛子はもちろん自家製です。使用しているのは甘口の青唐辛子で、それほど辛い品種ではないそうです。

唐辛子の収穫時期は夏~秋なので、残念ながら実物を見ることはできませんでしたが、手のひらサイズの大きな唐辛子だそうです。
小さいとあまり辛くないそうで、できるだけ大きな唐辛子を利用するとのこと。収穫した唐辛子はみじん切りにして1回に作る量に分けて冷凍保存しておきます。

次にお砂糖を入れます。このお砂糖の量がポイントだそうで、甘さ控えめです。以前はもっと甘かったのですが、いろいろな方の意見を聞いて調整し、現在の甘さに落ち着いたそうです。下記の「こだわり」のところでもふれていますが、糖度を測って甘さの確認をされています。

最後に唐辛子と同量の味噌を入れます。これでまたじっくり煮詰めていきます。

三つの素材が一体にトロットロになって美味しそうな香りがたってきました!
できたてホヤホヤ熱々を味見させていただきました。
最初の青唐辛子の量を見ていたので「辛いのかなぁ」と思っていたのですが、そんなに辛くない! お味噌の風味とほどよい甘さの中にピリッと辛味が効いて、お味噌のツブと唐辛子のツブも舌の上に感じられて、温かいご飯にピッタリの味でした。

「辛さは後で来るんです」と榎田さん。“ちょっピリ辛みそ”とは旨いネーミングです。ちょっぴり辛い!
でも、お味噌と同量の唐辛子が入っているとは思えないやさしい辛さでした。

さあ出来上がり! 最後に糖度をチェックして…完成です。
冷ました唐辛子味噌を熱湯消毒したビンに詰めていきます。ここでも榎田さんの工夫が!(後述)
この後ビン詰にしたものを熱湯消毒して、空気を抜いて冷まします。

3kgの青唐辛子

冷凍保存されている青唐辛子

砂糖を入れます

お味噌が入りました

完成間近

ビンに注入

こだわりの作り方~地元のものを使う~

砂糖以外の原材料は地元のものを使っています。

◇こだわり その1)無農薬の野菜
農薬は使わない。堆肥を使う…自分で作った野菜なら何を使ったかがわかるから安心して召し上がっていただけます。
畑にはいろいろな野菜を作っていらっしゃいます。「ウコン粉末」のウコンももちろんご自身の畑でとれたものです。

◇こだわり その2)組みひも
せっかくやまなみグッズなのだから地域のものを使ったほうが良いということで、包装に使われている輪ゴムは地元鳥屋の組みひも工場で作っているものを使っています。
組みひもは津久井の伝統工芸品で古くからこの地方で作られてきました。

◇こだわり その3)味噌
津久井在来大豆を地元の味噌屋さんに頼んでお味噌にしてもらっているそうです。麹も地元で採れた米で作ったものを使っています。
「味噌らしい味噌です」と榎田さん。「ちょっピリ辛みそ」と「ゆずみそ」に使う味噌は違うものだそうです。理由を伺ったら、「普通のお味噌の色だとゆずの黄色が出ないので、ゆずみそは、白っぽいものを使っています。」とのこと。

◇こだわり その4)糖度
ほど良い甘さをを保つために糖度のチェックは欠かせません。お味噌が手作りのため微妙に糖度が違っている場合があり、同じ量の砂糖を入れても甘さが違ってきてしまいます。
ですから糖度を計測して毎回甘さを一定に保つよう確認しているそうです。

畑のビニールハウス

鳥屋の組みひも工場で作られた輪ゴム

左:津久井在来大豆、右:津久井の味噌屋さんのお味噌

計測器で糖度をチェック

いろいろな工夫・アイデアがいっぱい

【大きなおしゃもじ】
形・厚さ・長さなど大きなお鍋をかき回すのにピッタリなようにデザインしたオリジナルで、やまなみグッズの柳川工芸社さんにヒノキで作っていただいたそうです。「作って」って言ったらすぐ作ってくださったとのこと。地域で連携しているんですね。

【湯煎】
以前は直火にかけていたんですが調節が難しく焦げ付いたりしていました。さまざまな試行錯誤の結果、大きなお鍋2つで湯煎するという今の方法に辿り着いたそうです。

【たこ焼きの道具】
味噌をビンに詰めるのは、たこ焼きに使う道具を使っています。これだとビンからこぼれず手際よくビン詰めできるそうです。

試行錯誤して失敗もあるけれど、いろいろ工夫してやってみるのが楽しいとおっしゃってました。

◆津久井を愛し、いろんな活動も

榎田さんは、畑仕事や商品作りの他にもいろいろ地域の活動をされているそうです。地域を紹介する散策本や、地元の野菜を使った料理を紹介した本の執筆や講演など、地域を愛し地域のために活動していらっしゃいます。

左側の「やさいむらの四季だより」は野菜の知識をまとめた本ですが、挿絵は全てご主人が描かれたものだそうです。素敵なご夫婦ですね。

たこ焼きに使う道具でビンに注入

榎田さんが協力した冊子

お母さんのやさしいこだわりが詰まった手作りの商品

ちょっぴり辛くて温かいご飯にぴったりでした。お味噌のツブも残っていてパンにつけても美味しい! お刺身コンニャク、湯豆腐につけても美味しいと好評だそうです。

やさい倶楽部は現在、お嫁さんとお二人でやっていらっしゃいます。
榎田さんとお嫁さんは別々の商品を作られており、お嫁さんはお嫁さんでご自分のアイデアでいろいろな商品を作っていらっしゃるとのこと。いつの日かお嫁さんの作ったものもやまなみグッズにお目見えする日がくるかもしれませんね。

やさい倶楽部の商品は、すぐ側にある「鳥居原ふれあいの館(とりいばら ふれあいの いえ)」などのやまなみグッズ取扱店で買うことができます。

ふれあいの館にも取材の後、夕方の閉館間近に訪れたのですが、やまなみグッズのほかにも地元の商品や採れたて野菜がたくさん並んでいて、お客様で賑わっていました。

鳥居原ふれあいの館(とりいばら ふれあいの いえ)

関連リンク:やまなみグッズのおもな取扱店一覧関連リンク:やまなみグッズ「ちょっピリ辛みそ」関連リンク:やまなみグッズ「ウコン粉末」