御殿場線で「鉄道の町・山北町」へ ~その1~

山北町

御殿場線・御殿場行ワンマン列車

山北駅は今年、開業120周年を迎え町内では120周年を祝う事業が展開されています。

ペリー提督が黒船で浦賀へ来航したのが、1853年7月8日(嘉永6年6月3日)の事。横浜港が開港したのは1859年7月1日(安政6年6月2日)、そして、山北駅は横浜開港から30年後の1889年(明治22年)2月1日に開業しました。

創業当時の山北駅は東海道本線の駅でしたが、1934年(昭和9年)12月1日に丹那トンネルが(熱海駅~函南駅)の完通により、小田原から熱海を通って沼津に抜ける現在の東海道線が完成し、旧東海道線は、御殿場線として分離されました。

現在の御殿場線は何とも言えない雰囲気の漂う単線のローカル鉄道。在来線では県内唯一のJR東海の路線です(国府津駅はJR東日本となります)。「のんびりと無人駅でたたずんでみる」小旅行なんてのはいかがでしょうか。

■御殿場線に乗車(国府津駅~谷峨駅)

レポーターは横浜駅からの出発となるので、御殿場線で山北町に行くコースは色々と考えられます。小田急線で新松田まで行って松田駅~谷峨駅間だけに乗る最短コース。全線踏破を考えるならば、新幹線で、あるいは、東海道線で沼津まで行き国府津まで上るコース。また、新宿発沼津行きの小田急線特急「あさぎり」号に乗り、小田急線からそのまま御殿場線へ乗り入れるコースなど・・

色々と悩んだものの、今回は一番シンプルなコースである東海道本線で国府津駅に行き谷峨駅まで上るコースとしました。

国府津駅での乗り換えに少し余裕をもって到着。駅構内を歩きまわってみたところ、改札付近で「国府津駅レトロ写真展」を開催していました。

国府津駅から松田駅までの区間は、酒匂川に沿った開けた地形で、東側には曽我梅林などの丘陵が広がり、取材当日は菜の花がたくさん咲いていました。

東山北駅までの区間からは、晴れた日には富士山も良く見えます。

山北駅から谷峨駅は、御殿場線の中でも最も険しい渓谷を通る区間。かつて、山北駅は石炭と水を補給し、後押し用の補助機関車を増結する箱根越えの基地でした。強力な補助機関車に後押しされた蒸気機関車が力強く走っていたことが思い浮かびます。

現在の御殿場線は単線ですが、昭和18年までは複線でした。第二次世界大戦時、物資不足に悩まされた政府は、御殿場線を単線に格下げして、外したレールを山口県の柳井線建設に充てたという歴史があります。

トンネルが近づくと今は使われていないもう一つのトンネルの入口が見えます。また、所々レンガ造りの構造物も見られるなど、開業当時(明治時代)の名残りが今も残っています。

右の写真にもレンガの橋柱が写っています(クリックすれば拡大表示できます)。

国府津駅レトロ写真展

車窓からの富士山(松田~東山間)

車窓からの酒匂川(山北~谷峨間)