清川村の炭窯を訪ねました (後編)

清川村

炭出し

◆炭出し

焼くこと3日~4日、冷ますこと3日~4日でいよいよ炭出しです。

炭出しの当日は、地面に一面の霜柱、車のボディや窓は凍りついているとても寒い朝でしたが、それにもかかわらず窯の中は、かなり温かったです。

「夏場は暑くて炭は焼けない」と聞いておりましたが、なるほど納得です。

「さすがに夏場は焼けないね」と話すと「それだけじゃないんだよ、夏場に木を切ると芽が出なくなっちゃうんだ」との事。ナラやクヌギは切ったところから芽吹き再生するわけですが、その芽が出なくなるそうです。

「自然ってのは、難しいものなんだよ」と話が続きます・・

炭出し

◆炭が焼きあがりました

焚き火では燃えてしまうのに窯で焼くと炭になる。なんとも不思議です。とは言うものの、窯で焼いても焼きすぎれば灰になってしまう。

出てきた炭を叩いてみると何とも言えぬ金属音がします。良い出来の様です。

レポーター自身、燃料として炭を使うことは少ないのですが、竹炭を戴いてきました。10cm程度に割った竹炭を炊飯器に入れてみたところ、明らかに違いが分かる美味しいご飯が炊けました。

今度、車の消臭に試してみようかと考えているところです。

◆木酢液(もくさくえき)

木酢液は、炭を焼く際に出る煙や水蒸気の蒸留水ですが、農業や園芸用の除草剤、屋外で使う木造りのベンチなどの防腐剤、山に入る際のヒル除けとして効果が高く、入浴剤としての用途が最近注目されている様です。

岩澤さんの木酢液は、取ってから1年近くも寝かせ分離した後、竹酢液もブレンドして出荷ているとの事。

◆岩澤さんの炭製品を入手するには

木炭10kg 2,000円、木酢液2リットル950円、他

問い合わせ先

岩澤政雄 清川村煤ヶ谷16 電話046-288-2518

清川村・清流の館でも販売しています。

焼きあがった木炭

木酢液

■編集後記

今回、取材に応じてくださった岩澤さんは、ほとんどの作業を1人でやられているそうです。

見た目も若く、健康診断の結果は何一つ悪いところは無いというほどに体力・気力とも充実していらっしゃるご様子。

取材に際してはお手伝いの一つも考えていたのですが、手伝いを求められる事も一度もなく、黙々と自分の仕事を進めていた岩澤さんでした。こんな調子で(何一つ手伝うこともなく)、取材が終わってしまい何だか申し訳なかったなぁ~という気も・・

2月の末から3月中旬、3回にわたり清川村へとおじゃましたのですが、晴れれば春の草花、冷え込めば霜も降りるという季節の移ろいも楽しめた取材でした。

オオイヌノフグリ

霜柱