城山をめぐる、秋の小旅行 ~その2~

相模原市緑区(旧:城山町)

峰の薬師への道

■「峰の薬師」に登る

城山を北から望むポジションとして選んだのは「峰の薬師」です。
国道413号線から、北に向かって大きく広がる津久井湖沿いに迂回する県道513号線に入り、さらに道をそれて山に分け入っていきます。
道は細くなり、車で対面交通もできないほどに。ここは徒歩で上るしかありません。

頂上近くの峰の薬師に至る道は「関東ふれあいの道」に選定されていますが、写真を見ていただいても分かる通り、整備されてはいても山道そのもの。ちょっとしたハイキング気分で山道を登り、息が切れかけた頃に到着しました。
「峰の薬師」はお寺としては東慶寺といい、江戸時代には四大薬師として多くの信仰を集めた名刹です。

もう一つ有名な点として「姿三四郎」の舞台となったことが挙げられます。
黒澤明により映画化もされている同作品ですが、そのクライマックスシーンの一つが、この峰の薬師を舞台とした決闘シーンです。寺院の前庭には、その碑が建立されています。
山道を上るだけで疲れてしまった筆者は「なんでわざわざ疲れてから戦ったんだろう?」などと思ってしまいましたが…
到着したのにホッとして忘れてしまいそうになりましたが、肝心の目的、城山を確認するのを忘れてはいけません。

写真でわかるように、「峰の薬師」からの城山は、前の2点、東からの姿とは随分違います。
特徴的だった4つのピークが姿を消し、単一の山に見えます。あまりの姿の変わり方に、山を間違えたか?とも思ったのですが、大杉の姿は見えますし、間違いなく城山です。
一列に並んだピーク部分が重なったことで、こんな風に見えてしまうのです。

なお、峰の薬師へは、高尾山へのハイキングからの下りのルートとして道に下ることで行くこともできます。

【アクセス】JR橋本駅より神奈中バス橋10系統「上中沢」行「上中沢」下車徒歩30分

峰の薬師(東慶寺)

関連リンク:撮影ポイント(Yahoo!地図)

姿三四郎決闘の場の碑

「峰の薬師」からの城山

■三井大橋を渡る

「峰の薬師」を降りて、城山を西に回りこんでみることにします。
県道513号線は、津久井湖の狭くなった部分を三井大橋で渡って再び国道413号線に合流します。

三井大橋のたもとからは、山の緑が津久井湖の静かな湖面に映り、美しい山の姿を見ることができます。
ただし、車を止めて鑑賞するスペース等はないため、ご注意ください。

なお、周辺にはビオトープもありますので、是非見ていって下さい。

三井大橋

三井大橋から津久井湖を見る

■観音寺から

次に目指したのは、ちょっと西に離れた観音寺です。城山からは、ほぼ真西にあたります。
「峰の薬師」よりは市街地に近いものの、観音寺も小高い丘の上にあり、ちょっとした坂道散歩をしなければなりません。

見えてきた山門には、立派な仁王像が左右に控えています。
仁王像を含むこの山門は江戸時代に作られたもので、相模原市の指定有形文化財となっています。

観音寺には他にも「名水」の話が伝わっています。
城山は古くは津久井城という、小田原北条氏の城だった場所ですが、その城主は内藤氏という武将でした。
その城主がこのお寺に参詣した時、住職がこの寺の湧き水でたてたお茶でもてなしたところ、大層気に入られ、その後ずっとお茶のための水として愛用されたそうです。

城山の撮影場所は境内の、さらに小高い丘の上(またしても急な階段がありますが…)にある観音堂からにしました。
これまた「本当に今まで見てきたのと同じ山なのだろうか?」と思ってしまうほど違います。見る場所の方角に加え、高度によっても随分と違う顔を見せてくれるようです。

【アクセス】JR橋本駅より神奈中バス橋01系統「三ヶ木」行「奈良井」下車徒歩7分

観音寺仁王門

仁王像(阿型)

観音堂

観音寺からの城山