徐福伝説 ~その1~

相模原市緑区(旧:藤野町)

相模原市藤野町

相模原市藤野町小渕(おぶち)地区には以下のような徐福(じょふく)伝説が残っています。
「秦の始皇帝の命を受けた除福が不老不死の霊薬を求め、日本に渡来した。出発するとき始皇帝から尊像を与えられた。しかし、除福の努力は報われず、霊薬は発見されないまま帰国することになった。そこで除福は、始皇帝の尊像を鷹取山(たかとりやま)の大岩の下に納めて当地を去っていった。」
その後、誰と言うとなく尊像を「大明神」と唱えて祀り、慶長年間(1596~1614)に村里に移された。
江戸幕府が神社仏閣の取調べを行ったとき、その由来を村人が申し立て「唐土」の二字を加え唐土大明神となりました。

■徐福(じょふく)伝説とは
秦の始皇帝の晩年(紀元前215年頃)が起源となります。
地上の絶対者となった始皇帝に残されたものは人間以上の存在になることでした。その願望につけこんで私腹をこやそうとした者の中に、神仙の術を唱える方士(ほうし)と呼ばれる一団がいました。その方士の一人に徐福[別名、徐市(じょふつ)]いう者が居て「東方の海中に蓬莱(ほうらい)、方丈(ほうじょう)、瀛州(えいしゅう)の三神山があり、そこに仙人が住んでいて不老不死の霊薬がある」と始皇帝に説きました。
始皇帝はこれを受け入れ、徐福に三千人の童男童女に五穀の種を持たせ、さらに百人の技術者を付けて出発させました。しかし、徐福は平原と広沢の地を手に入れ、その地の王となり、帰って来ませんでした。
この平原と広沢の地が「豊葦原(とよあしはら)の瑞穂(みずほ)の国」つまり天孫降臨地、古代の日本と結びつけ、徐福は神武天皇だったとする説もあります。
徐福伝説は日本(鹿児島県から青森県まで分布している)に限らず中国、朝鮮半島にもあるそうで、出典は『史記』(司馬遷)の秦始皇本紀(しんしこうほんき)や淮南衡山列伝(わいなんこうざんれつでん)」ということです。

■三柱神社(みはしらじんじゃ)
唐土大明神は現在、三柱神社として存在し、宝暦5(1755)年10月に書かれた「由来書き」が冒頭で紹介した徐福伝説です。
その後、唐土大明神は嘉永2(1849)年6月に江戸相撲の大関・四代目追手風(おいてかぜ)喜太郎の寄進で本殿が再建され、さらに明治6(1873)年12月唐土大明神に加え、大牟礼(おおむれ)神社と八坂神社を合併し、三柱神社と改称されました。その十年後、再び三柱神社から大牟礼神社が分社して、現在に至っています。

■唐土大明神と秦氏
また、『ふじの文化財探訪』(藤野町文化財保護委員会編 1997.3)によると唐土大明神は秦氏の氏神として以下の記述があります。
「始皇帝の子孫と称する弓月君(ゆづきのきみ)が百済(くだら)を経て渡来し、仁徳天皇の御代に弓月君の子・普洞王(ふとうおう)に「秦(はた)」の姓を賜った。そして諸国に別れて住み、蚕を養い機を織り産業を興されたと伝えられている。その折に来た秦氏が、唐土大明神の氏子といわれ、現在でも秦、畑野(はたの)などの姓がこの地に残っている。」
電話帳を見ると相模原市藤野町には五軒の秦姓が確認できます。

三柱神社

地粉から生地をつくる

■徐福伝説縁(ゆかり)のハイキングコース
今回の特集は、鷹取山、三柱神社といった相模原市藤野町の徐福伝説にちなんだポイントを紹介いたします。
藤野観光協会では、藤野駅を出発して、藤野神社、岩戸山、小渕山、上沢井分岐から鷹取山を往復し、上沢井分岐から上沢井へ降り、バスで藤野駅へ戻るルートを鷹取山ハイキングコースとして紹介していますが、ここでは三柱神社を参拝するコースを紹介いたします。
藤野駅から鷹取山(たかとりやま 472m)までは約2時間強。鷹取山から三柱神社までは1時間強。三柱神社から藤野駅までは約30分を見込んでください。休憩時間は含んでいません。

鷹取山ハイキンコースはpdfにしていますので参考にしてください。

ハイキングコースは、藤野駅付近(200m)から鷹取山(472.4m)で、標高差は300mもありません。歩程は10km強です。

鷹取山ハイキンコース

コースの高低図

麺の乾燥

麺の裁断作業

関連リンク:藤野観光協会

■JR中央線の藤野駅を出発
写真の右手の尾根に登り、縦走路にしたがって鷹取山へ向かうことになります。
駅舎を出て、すぐ右手に「観光案内所ふじのね」(営業時間:8時30分~17時)があります。登山ルートの案内もしていただけます。

■JR中央線、中央高速を横切る
駅を出て国道20号を相模湖方面へ行き、最初の信号を左折して車道を登って行きます。JR中央線を横切るとトンネルになり、手前の小道を右に入ります。50m程度進み中央高速をくぐります。

■急な登り
中央高速をくぐるとすぐに急な登りが藤野神社まで続きます。
駅から標高差にして100mの急な登りです。

藤野駅

中央高速

地粉うどん「せき麺そば」

地粉うどん「よもぎ麺ひもの里そうめん」

関連リンク:藤野観光案内所ふじのねHP

急な登り

■藤野神社の階段
神社は115段の急な階段を登りきった尾根に建っています。巻き道もありますが登山祈願をして行くことにしましょう。

■枝打ち風景
藤野神社から最初のピークの岩戸山(377m)までは約100mの標高差で、縦走路ではありますが、割と急な登り下りが続きます。途中、枝打ちしている方を見ました。先に歩いていた二人は途中で引き返したようで、以降三柱神社に降りるまで人には出会いませんでした。

藤野神社

枝打ち風景