やまなみグッズ つくり手をたずねて
柳川工芸舎・除伐材を利用した木工品 【相模原市緑区(旧津久井町)】

青根の風景
青根(相模原市緑区)は、道志川に沿って走る国道413号線を西へと進んだ山梨県境に位置しています。
南側には、丹沢主脈の焼山(やけやま 1,060m)、黍殻山(きびがらやま1,273m)、姫次(ひめつぎ・ひめつぐ 1,433m) などの山々がそびえており、これらの山々には東海自然歩道が通っています。
さらに進めば、檜洞丸(ひのきぼらまる 1,601m)や大室山(おおむろやま 1,588m)などの丹沢主稜へ至るというように、青根は裏丹沢の登山口としても有名です。
相模原市は稲作が盛んではない土地ですが、青根は斜面を生かした棚田が見られるなど、“緑と清流のある山里の原風景”が広がっております。
今回は青根で工房を構える柳川規一さんを訪ねました。
私が初めて柳川さんのお顔を拝見したのは、2007年3月にNHKで放映された「小さな旅・森とともに 〜神奈川県津久井町〜」に出演されていたときの事でした。
NHK「小さな旅」の番組紹介
番組では、津久井町の青根で生まれ育ち、森を愛してやまない柳川さんが、お子さんを連れて冬の森に入り材料となる木の枝などを集めているシーンが印象的でした。
そして、柳川さんと実際にお会いしたのは2009年2月のこと。厚木で開催された“やまなみグッズ業者交流会”でのことでした。
柳川さんは、とてもユニークな方で、一言スピーチの時には、“森の小枝”を吹いて「いい音でしょ!、 だけど材料費はタダなんです」と言って、皆さんを笑わせていました。
柳川さんは、「木の伐採から加工まで全てを自分で」やられている、というとても多芸・器用な方でもあります。
関連リンク:
やまなみグッズ「除伐材を利用した木工品」
●柳川工芸舎さんの工房

柳川工芸舎の工房
柳川さんの商品は、木工小物というイメージだったので小さな工房に“糸ノコ”、“ボール盤”など小型の電動工具や手工具が並んでいるのかと想像していました。ところがどっこい工房は広く、立派な大型機械がいくつも整然と並んでいました。
少々驚いているうちに名刺をいただき、見てみると“家具”、“建具”、“注文手作り”といったキーワード書かれています。なるほど大型機械が必要な理由に納得です。
「実は注文品が得意なんだよ」・・と柳川さん。
近年、安価な家具が多く出回っておりますが、無垢の木を使った家具を永く使ってみたい、と最近、考えていたところ。なんとも言えぬワクワク感です・・
丸ノコを購入したことがあるけれど、買ってすぐは試してみるものの、その後は、使うのが怖くてねぇ〜なんて会話が進んでいきます。
「電動工具もチェンソーも基本があるんだよ。それを知らずして使うのは危ないよ。最近の子供は、(ナイフで)鉛筆を削ることが出来ないとよく言われますが、それも小さい頃から体で覚えることだよね。そういう意味で子供を集めての木工教室をやってみたいんだ」と柳川さん・・
柳川さんは、子供好き、子煩悩な方でもあるようです。

パンフレット掲載商品
やまなみグッズのパンフレットに掲載されている商品はこの3点。
「取扱店に行くと色んな面白い商品がありますね」という話になりまして、今回の記事の半分は“柳川工芸舎さんのカタログ”として使えるような構成にしよう、という展開になりました。
なお、写真の商品は左から、羊のおもちゃ(1,000円)、ふくろうの置物(3,000円) 、ぞうの輪なげ(1,500円)です。
●きれいに整頓された倉庫です

柳川工芸舎の倉庫
そこで、工房の隣にある倉庫へと案内されて、またまたビックリ! とにかく整理・整頓の行き届いた倉庫には、沢山の未知の商品が多数ストックされていたのです。
数えませんでしたが、ゆうに50アイテム以上はありそうです。
●アイデアをかたちに

作業中の柳川さん
「木工品を作るのにはアイデアが大事だよね。アイデアが沸くとすぐに作りたくなるのだけどアイデアを形にするのは大変なことだよ。産みの苦しみでもあり、試行錯誤の楽しさでもあり・・」

ワインホルダーとぐい飲み
「この写真のワインホルダーは当初、まるで違う形だったんだよ。色々と試してみるうちに木の特性なども配慮して出来上がったのがこの形!」
このワインホルダーですが、最初、穴の開いた木の棒を見せられて「これ何だか分かりますか?」と聞かれた時はまったく想像が出来ませんでした。
「中身の入ったボトルの場合は水平にセットできるし、空き瓶もセットできるんだ。よく出来てるでしょ?」と嬉しそうに実演して下さいました。
ワインボトルホルダー(1,500円)、ぐい飲み小(600円)、檜の酒杯(1,000円)です。
業者交流会のことを覚えてくださっていたのか、
「日本酒がお好きでしたよね?」
と“ぐい飲み”を幾つもくださいました。帰宅して一杯やってみると、いつものお酒が「ほど良い樽酒に変身」です。
柳川さんとの会話を思い出しながら、楽しい夜がふけていきました・・
●柳川さんのつくる木工品をよく観察してみてください
柳川さんの木工品は、切り口がとてもシャープで、釘を使わずにピシっと合わせてあります。
「とても緻密に精巧に手間を惜しまず」作っていらっしゃることは、商品をよく観察すると分かることでしょう。
え、どうやって合わせているのだろう?どんな風にパーツを分けているのだろう?と悩んでしまう私・・
●二人で選んだ柳川工芸舎さんの商品たち
今回は16アイテム(前記した6アイテムを加えると22アイテム)を紹介する事に・・
◆木の笛

木の笛&バードコール
左から、木笛(きてき:300円)、ひのきの笛(300円)、森の小枝(300円)、バードコール(600円)。
木笛は、きかんしゃトーマスの汽笛のような音がするともっぱら評判だそうです。
また、バードコールは、シジュウカラ、ガビチョウなどが寄ってくるそうです。
ここでも笛の構造を観察したり、作業の順番を想像してみますが、300円では、安過ぎるんじゃないかな?と思ったり・・
◆ペン立て

ペン立て
左から、ガリバーの使った鉛筆(700円)、恐竜のペン立て(1,200円)、スタンダードペン立て(500円)。
◆玩具

“カタカタ”と“はしご下り”
取扱店で、子供にも大人にも人気なのが“カタカタ”と“はしご下り”です。
左からカタカタ(1,200円)、はしご下り(1,200円)

はしご下り

カタカタ
“カタカタ”は、人型の駒がカタカタと左右のピンを伝わって落ちていきます。
この動きには、思わず笑わずにはいられないでしょう・・
はしご下りは、駒が回転しながらハシゴを下っていきます。
◆実用品など

実用品その1
左からティッシュケース(1,500円)、しゃしんたて(2,000円)、くつべら(1,500円)
しゃしんたては、ワイド(横長)も入る大きさです。“くつべら”は一見、細く見えますがこれでバッチリOKなのです。枝を削って作っているので一本一本違う個性的な“くつべら”です。

実用品その2
左から、森のたまご(1個600円)、鳥シリーズのくつべら(2,000円)、手作り耳かき(300円)、檜風呂の素(200円)
●柳川工芸舎さんのロゴマーク

柳川工芸舎さんのロゴマーク
柳川工芸舎さんのロゴマークは、木にとまっている鳥をイメージしたもの。
“Y”と“A”になっているのがわかりますか?・・
●営業案内
★柳川工芸舎
柳川工芸舎さんを直接たずねれば、今回紹介した他にも面白いアイテムが多数あります。
その際、電話連絡を忘れないでくださいね・・
【所在地】神奈川県相模原市緑区青根338
【電 話】042-787-2132
【アクセス】
JR・京王線橋本駅から
「三ケ木」行き、終点下車、乗換「東野」行き「荒井」バス停下車徒歩2分
【
地図(Yahoo!Japan地図) 】
◆取扱店
・青根緑の休暇村いやしの湯
【所在地】〒220-0412 相模原市緑区青根844
【電 話】042-787-2288
【営業時間】午前10時から午後9時(入館は、終了時間の30分前まで)
【定休日】毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)
【アクセス】
JR・京王線橋本駅から
「三ケ木」行きバス約40分終点下車、乗換「東野」行きバス約35分終点下車徒歩20分
JR藤野駅から
「牧野」行き又は「やまなみ温泉」行きバス約20分「やまなみ温泉」下車、乗換え「東野」行きバス約15分「奥相模湖」下車徒歩5分(「いやしの湯経由東野」行きの場合は、バス約15分「いやしの湯」下車徒歩0分)
相模原市HP施設紹介
・津久井湖観光センター
【所在地】〒220-0202 神奈川県相模原市緑区太井1274-2
【電 話】042-784-6473
【営業時間】9:00〜17:00
【アクセス】
JR橋本駅北口から
「三ケ木」行きバス約20分「津久井湖展望台」下車徒歩0分
津久井湖観光センター紹介(いい〜さがみはら)
・鳥居原ふれあいの館(いえ)
【所在地】〒220-0205 神奈川県相模原市緑区鳥屋1674
【電 話】042-785-7300
【営業時間】9:00〜17:00 火曜定休
【アクセス】
JR橋本駅北口から
「鳥居原ふれあいの館」行きバス約50分終点下車徒歩0分
鳥居原ふれあいの館紹介 (財)宮ヶ瀬ダム周辺振興財団HP
・神奈川県立宮ヶ瀬やまなみセンター
【所在地】〒243-0111 神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬940-4
【電 話】046-288-2020(3600)(財団施設課)
【開館時間】9:30〜17:00
【休館日】月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土曜日・日曜日を除く)、年末年始
宮ヶ瀬やまなみセンター紹介 (財)宮ヶ瀬ダム周辺振興財団HP
※バスの所要時間は、その区間の日中の標準的な所要時間です。朝夕のラッシュ時等には、変わることがありますのでご了承ください。
(記事公開:2009年9月11日)