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特集:
■冬のバードウォッチング特集
   
雪化粧の宮ヶ瀬湖畔園地
雪化粧の宮ヶ瀬湖畔園地
今回は、雪化粧のやまなみ五湖より、水鳥の探鳥を主体に“冬のバードウォッチング特集”をお送りします。

この冬の大雪は、神奈川県内で越冬する野鳥たちにも影響を与えているようで、津久井湖で越冬する水鳥の数が例年の5倍だとか、酒匂川に初めてコハクチョウが飛来、越冬しているなど報道されています。

平成3年11月、“かながわの探鳥地50選”が発表され、平成5年3月には、出版物も発行されました。その中では、城山湖、相模湖、丹沢湖の3箇所が冬の探鳥地として紹介されており、今回は、津久井湖、宮ヶ瀬を加え紹介していきます。

※すべての写真は、クリックすると拡大表示できます。
オシドリ(丹沢湖西側コース)
オシドリ(丹沢湖西側コース)
■丹沢湖


・東側の探鳥コース

“かながわの探鳥地50選”では、三保ダム〜玄倉バス停までのコースが紹介されており、丹沢湖ビジターセンター周辺だけでも十分楽しめるかと思います。現在、玄倉川橋周辺では、ホシハジロが観察できます。

・西側の探鳥コース

三保ダム〜東沢駐車場。こちらは、三保ダムから世附川へと向かうコース。より本格的なコースで、ビジターセンターの方も、こちらがお奨めとのこと。良い日には、100羽以上ものオシドリの群れも見られます。

写真のオシドリは、落合随道付近に群れていました。

“かながわの探鳥地50選”では、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、トモエガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロなどが見られる水鳥として、紹介されています。
 関連リンク: Mapion地図 三保ダム 東西各コースの出発点 
シジュウカラガン(丹沢湖ビジターセンター付近)
シジュウカラガン(丹沢湖ビジターセンター付近)
★県立丹沢湖ビジターセンター

取材当日、丹沢湖ビジターセンターへと向かいました。すると、いきなりビジターセンター入口付近で、5羽のシジュウカラガンの一行が出迎えてくれました(右の写真)。

丹沢湖へバードウォッチングにお出かけの際に立ち寄って、情報提供を受けると楽しい一日が送れるかと思います。

・自然観察会

第2・第3日曜日AM10:00〜12:00 定員20名、当日受付、参加料無料を開催しています。

・企画展、自然教室、ビデオ・スライドレクチャーなども随時開催しています。

・自然公園フェア「県民のオアシス 丹沢の自然」

2006年2月23日(木)〜26日(日) 9:30〜16:30 入場料無料
開催場所 東京電力(株)神奈川支店(横浜市中区弁天通1-1)

丹沢ってどんな所?写真や標本で丹沢の魅力やビジターセンターの楽しい活用術をご紹介します。
 関連リンク: 県立丹沢湖ビジターセンター
カルガモ(宮ヶ瀬湖畔園地)
カルガモ(宮ヶ瀬湖畔園地)
■宮ヶ瀬

宮ヶ瀬周辺は、“かながわの探鳥地50選”に選定されていないもののやまなみ地区最大級の探鳥地ではないかと思います(宮ヶ瀬湖は平成10年6月満水。選定当時、宮ヶ瀬湖はありませんでした)。

・宮ヶ瀬湖湖畔園地
・鳥居原園地
・宮ヶ瀬ダム・石小屋ダム

取材当日、湖畔園地にてカルガモ、オオバンが見られました。カイツブリ、アオサギなども見られるそうです。

湖畔の各園地、施設には、駐車場もあるので手軽にバードウォッチングを楽しめます。水鳥はけっして多くはありませんが、各施設の周囲は、木々が多く小鳥達のさえずりが聞こえてきます。

・早戸川林道

県立宮ヶ瀬ビジターセンターの裏より、小中沢駐車場入り口から林道ゲートの脇を抜けて、金沢橋を目標に早戸川林道のコース。いわば、宮ヶ瀬の西側、早戸川のバックウォーターに沿っていきます。林道の木々を飛び交う小鳥や湖面の水鳥達に出会えます。

・宮ヶ瀬ビジターセンターからのコメント

早戸川林道でおすすめの野鳥は、ミサゴ(ワシタカ科の猛禽類)です。湖の対岸枯れ木や、浮きなどによく現れます。

今年は冬鳥が少なめですが、例年であれば、ベニマシコかカヤクグリなども身近に観察でき、バードウォッチャーに人気のコースです。

1〜2月は、凍結、残雪があり、足元が悪いので滑りにくい靴、防寒をしっかりしてこられるのが良いと思います。雪の後は、シカやイノシシ、キツネなどの足跡観察も楽しめます。
 関連リンク: 財団法人 宮ヶ瀬ダム周辺振興財団
宮ヶ瀬ビジターセンターのオリジナル・パンフレット
宮ヶ瀬ビジターセンターのオリジナル・パンフレット
★県立宮ヶ瀬ビジターセンター

宮ヶ瀬ビジターセンターでは、写真のオリジナル・パンフレットを作成・配布して周辺の情報提供を行っています。

リンクのホームページで随時情報発信を行っているほか、メールマガジンも発行しているので、事前の情報収集も万全です。

また、定例的なイベントは

・ミニ観察会

第2日曜日AM10:00〜11:30 当日センター前にて受付(参加料無料)。

・クラフト教室

木の実を使った、キーホルダーや置物作りを楽しめます。
受付時間:AM9:00〜11:30、13:00〜15:30 (参加費300円〜500円)
 関連リンク: 県立 宮ヶ瀬ビジターセンター
城山湖
城山湖
■津久井湖・城山湖

・津久井湖

津久井湖の場合、周囲は絶壁が多く観察できるところはあまりありません。水鳥を堪能したければ、三井大橋近辺からボートを利用するのが賢明と言えるでしょう。

ドライブがてらの探鳥では、城山ダムの近くにある“花の苑地”駐車場などが良いでしょう。“花の苑地”では、水鳥が見られなくても、苑地内の木々には、多くの小鳥達がさえずっています。また、津久井城址のある城山も好スポットになると思います。

・城山湖

取材当日の城山湖は、強風が吹いており駐車場の眼下に鳥は集まっておりませんでした。北西側の、風裏になる2箇所には、20〜30羽のホシハジロ、カルガモが群れていました。対岸のかなり遠い場所でしたが、双眼鏡を使ってある程度観察できました。

“かながわの探鳥地50選”で紹介されている城山湖の探鳥コースは、川尻〜城山湖〜遊歩道を経て三井大橋。見られる水鳥は、カルガモ、コガモ、マガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、オシドリと紹介されています。
 関連リンク: Mapion地図 城山湖
オオバン(相模湖公園)
オオバン(相模湖公園)
■相模湖

取材当日は、相模湖の銀座通りである相模湖公園にて20〜30羽のオオバンの群れが見れました。水面をスイスイ泳ぐ姿、潜って餌を取る姿、いずれも愛らしく、ユニークで、周囲のお客さんも喜んで観察していました。

相模湖も津久井湖同様に絶壁が多いので、ボートを利用した探鳥が懸命でしょう。

“かながわの探鳥地50選”では、相模湖大橋〜勝瀬橋、日連大橋を経由、藤野駅までのコースが紹介されており、カイツブリ、ゴイサギ、コサギ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、などの水鳥が見れると紹介されています。

ワカサギ特集で紹介した勝瀬橋付近は特に水鳥が多く、この冬、コハクチョウの群れが1日羽を休めていたとも・・・

ワカサギ釣り&バードウォッチングなんて趣向も良いかも知れません。
 関連リンク: Mapion地図 相模湖大橋〜日連大橋
バードウォッチングの装備
バードウォッチングの装備
●装備と注意点

・双眼鏡

倍率8倍〜10倍、口径25mm〜40mm程度の双眼鏡を用意します。
入門用としては、8x25(8倍25mm)程度が良いかと思います。

写真の双眼鏡は、7倍50mm少々倍率不足で重たいのですが、レポーターは、天体ウォッチングと併用しています。

・野鳥図鑑

見た鳥を現場で調べるのに必要となります。鳥を写真で紹介しているもの、絵で紹介しているもの2つあると便利です。野鳥は季節によって羽が変わるので、識別のポイントを絵で解説している図鑑が役に立ちます。

・フィールドスコープと3脚

より大きく見たい、じっくり腰を据えて見たいという場合には、フィールドスコープを利用します。双眼鏡の8倍に対して20倍〜45倍と云った高倍率を得ることができます。

・野帳

ポケットに入るノートを持っていきます。観察記録を付けて、後日の探鳥に役立てます。

・防寒

寒くなく、長時間の歩行にも快適な防寒が必要となります。
泥の上、水辺、雪の上を歩く場合もあるので、すべりにくい長靴が懸命。

★注意点

・必要以上に大人数で行動しない。可能な限り静かに・・・
・必要以上に近づかない。
・野鳥の巣に近づかない。
・草木を傷付けない。草の上を歩かない位が丁度良い。
・無理な行動はしない。怪我をしないように・・・
・思い出といっしょにゴミも持ち帰ろう。
 関連リンク: 財団法人 日本野鳥の会
コハクチョウ(酒匂川)
コハクチョウ(酒匂川)
●番外編

丹沢湖の取材のあと、コハクチョウを見に酒匂川の下流に立ち寄ってみました。小田急小田原線の栢山駅から徒歩15分、報徳橋の近辺です。
山北町南部、例えば、洒水の滝などを見物がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
また、このポイントでは、コサギ、カワアイサ、カワウ、ホオジロなどが見られました。鳥の居る場所は、川原から遠いので双眼鏡は必須。フィールドスコープがあったほうが良いでしょう。
丹沢湖西コースで見かけたシカの足跡
丹沢湖西コースで見かけたシカの足跡
■編集後記

今回、やまなみ五湖を順次、巡回しました。車で出掛け、駐車してひょい!と見られる場所は、限られています。

上野の不忍池あたりのように人慣れし、餌を求めるオナガガモがわんさか居る。と云った状況ではありません。

むしろ、非常に警戒心が強く、50m程度の距離に近づき、カメラ三脚をセットしようとすると逃げてしまうほどで、野性味すら感じた取材でした。

ゆっくりと時間を取り、丹念に歩いて見て廻ること、相手が羽をもつ鳥ゆえ、出会える日、出会えない日があること承知で、おだやかな気持ちで楽しむのが良いと思います。

丹沢湖西側コースの取材当日、一般車両通行止めの道路には、数日前に降った雪が数cm残っていました。シカと思われる足跡がいくつもありました。違う形の足跡もいくつか見受けられ、イノシシ、タヌキなども歩いたのでしょう。

雪の降った後の丹沢湖周辺は、白銀の世界と化します。西丹沢自然教室あたりまで足を運ぶと、どこかへワープした気分にさえなります。

雪の降った後が、お奨めですが、じゅうぶんな装備と安全確保とにはご注意ください。

取材協力 県立丹沢湖ビジターセンター、県立宮ヶ瀬ビジターセンター
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